今回の移転は、ただ場所を変えるだけの計画ではありません。

長年にわたり競走馬の育成を支えてきた境共同トレーニングセンターは、工場誘致に伴い、現在の場所から移転することになりました。

慣れ親しんだ場所を離れることは、決して簡単なことではありません。そこには、長い年月の中で積み重ねてきた歴史や思い出、そして馬とともに歩んできた日々があります。

だからこそ私たちは、この移転を単なる「場所の移動」で終わらせるのではなく、より安全で、より機能的で、より馬にやさしい未来へ進むための転機にしたいと考えています。

赤城山の麓、前橋市大胡地区から。
馬にも、人にも、地域にも愛される、新しい競走馬育成の拠点を目指します。

1924年(大正13年)

高崎競馬場 開設

1976年(昭和51年)

高崎競馬の競走馬を育成・調教施設、伊勢崎市境地区「高崎競馬境町トレーニングセンター」開設

2004年(平成16年)

高崎競馬廃止

この場所で馬に関わる仕事を残したいという思いから、元調教師らを中心に境共同トレーニングセンター株式会社設立

~現 在 .

群馬の競馬文化と馬に関わる仕事を守りながら、現在まで競走馬のトレーニング施設として歩みを続けてきました。

2028年(令和10年)

前橋市大胡地区に新規施設を建設し移転します。

新しい施設では、長年使用してきた施設から、新しい厩舎・設備へと大きく生まれ変わります。

清潔さや安全性はもちろん、馬の管理やスタッフの動線にも配慮し、馬にも人にも負担の少ない環境を整えます。

さらに、850mを超える坂路やウォーキングマシンなどの調教設備を整備し、これまで以上に充実したトレーニング環境を目指します。

清潔さ・安全性・管理動線に配慮した、馬が快適に過ごせる環境へ。

坂路やウォーキングマシンなどを整備し、トレーニングの幅を広げます。

無理のない動線と過ごしやすい空間づくりを進め、将来的には功労馬のための施設も視野に入れます。

より質の高い競走馬育成を実現し、群馬から全国へ強い馬を送り出せる育成拠点を目指します。

私たちが目指しているのは、競走馬を育てるためだけの施設ではありません。

馬とのふれあいを目的に訪れるご家族、競馬ファン、地域の皆さまなど、多くの人が馬をきっかけに集まり、交流できる場所へ。

将来的には、芝生広場やマルシェ、キッチンカー、地域野菜の販売など、地域との新しい交流が生まれる場所にしていきたいと考えています。

「馬をきっかけに人が集まり、地域が元気になる。」

そんな未来を目指します。

馬とのふれあいは、命の大切さや思いやり、責任感を学ぶきっかけにもなります。

馬を見て、触れて、その魅力を知る。

その体験から、「いつか馬に関わる仕事がしたい」と思う子どもが生まれるかもしれません。

装蹄師、獣医師、厩務員、調教師、ジョッキーなど、馬に関わるさまざまな仕事を知る入口となり、若い世代の未来につながる施設を目指します。

また、馬とのふれあいを通じたホースセラピーなど、馬だからこそ生み出せる新しい可能性についても、将来に向けて考えていきます。

赤城山をはじめ、温泉地や道の駅など、多彩な観光資源を持つ群馬県。

そこに「馬」という新しい魅力が加わることで、県内外から人が訪れる新たな流れを生み出したいと考えています。

競走馬の育成だけでなく、将来的には乗馬や馬とのふれあい、地域の観光施設との連携など、馬を身近に感じられる場所へ。

そして競走生活を終えた馬たちにも目を向け、役目を終えた功労馬が穏やかに過ごせる環境づくりも、将来の目標のひとつです。